石巻ひがし保育園・石巻たから保育園
新入園児募集のおしらせ
石巻ひがし保育園・石巻たから保育園では、新入園児を募集しています。
詳細は公式サイトをご覧下さい。
被災地渡波復興保育園建設ご支援のお願い
東日本大震災により家屋・生命・町並みを大津波が飲み込み、壊滅的な打撃を受け、沿岸周辺は瓦礫の山と化してしまい混乱と絶望を残していきました。
住民は半年以上の避難生活を強いられ、その後仮設住宅やアパート等に移り住んでいます。当渡波行政区6千世帯以上あった内、2千世帯ほどが失われ、また、2年あまりが過ぎても、幼稚園1、保育所2、小学校1、中学校1、高等学校2校と、それぞれ未だに再開できず、仮設校舎等にて分散して学ばなければならない現状です。
然る状況の下、住民が安心して元の様な生活が一日も早く取り戻せるよう願っております。この地域再興発展は、若い世代の力がなければ実現できません。そしてそれを受け継ぐ子供達が、元気に育つ環境を作らなければ希望のもてる町づくりになりません。
幸いに当「輝宝福祉会」が社会福祉法人の認可を受け、平成23年12月28日法人設立となりました。
具体的には、平成25年3月工事着工~8月完成、9月「石巻ひがし保育園」として開園する予定です。
収容園児は0歳児からで75名です。良い子を育てる「のの様」教育の保育です。
県・市の補助金により建設しますが、負担が多く、寺だけでは無理があります。当会も社会福祉法人を立ち上げたばかりですので、資金不足でスタートせざるを得ない状況です。
震災復興の為には、この地域にこそ必要な保育園のみならず、母子支援、児童養護、特養老人施設など、将来的に発展させて行かなければとも考えております。
ここに当地の事情をお汲み取りいただき、皆様方のご支援を切にお願い申し上げます。
輝宝福祉会募金口座
【銀行】 | |
銀行名 : |
七十七銀行(シチジュウシチギンコウ) |
支店名 : |
渡波支店(ワタノハシテン) |
店コード : |
407 |
預金種目 : |
普通 |
口座番号 : |
5280621 |
口座名義 : |
社会福祉法人 輝宝福祉会(キホウフクシカイ) 理事 小野﨑秀通(オノサキシュウツウ) |
【ゆうちょ銀行】 | |
支店名 : |
八一八 |
店コード : |
818 |
預金種目 : |
普通 |
口座番号 : |
2661187 |
口座名義 : |
社会福祉法人 輝宝福祉会(キホウフクシカイ) |
【郵便振替払込】 ※迷った際は、こちらの「振替払込」をご利用くだされば幸いです。 |
|
口座記号 : |
02290-8 |
口座番号 : |
112620 |
加入者名 : |
社会福祉法人 輝宝福祉会(キホウフクシカイ) |
洞源院と石巻ひがし保育園
より大きな地図で 洞源院と石巻ひがし保育園 を表示
洞源院 | |
石巻ひがし保育園 石巻市伊勢町198の2(旧尼寺跡地) |
平成25年2月21日 中日新聞に記事が掲載されました
※画像をクリックすると大きく表示します。
「あったかい手」 小野﨑美紀 編
「あったかい手」は、平成23年3月11日に発生した東日本大震災による津波の被害を被り、宮城県石巻市にある曹洞宗輝寳山洞源院において避難生活を送った方々の、日々の出来事やことばを編者が詩のかたちにまとめたものです。
ISBN978-4-938532-33-8
発行 株式会社ぱんたか
定価 952円+税
祈り-序にかえて
あの地震はいったい何だったんだろう。
あんなどでかい暴れ波をおくりこんで、私の大事なふるさとをぶち壊した。
人々は逃げ惑い、車をプカプカ浮かし遠い場所へと投げつけた。木によじ登った人をバッサバッサ振り落とし、大口を開けて大切なみんなのマイホームを噛み砕いた。ドンガドンガと巨人の足で海岸線を蹴っ飛ばし、私の大好きだった長浜も浜がなくなり堤防がめくれている。
これから咲く浜木綿(はまゆう)の花は、だれを思って咲くのだろう。
娘達が友達からもらってきた猫の「おはな」を懐に入れ、絶対おまえといっしょなんだから、と、おはなに言った。おはながいなくなったら娘が帰ってこないと思い込んでしまっていた。南無観世音、南無観世音と懐のおはなと唱えていた。400人の避難者のお世話をしながら…。
水がない、トイレが詰まる。電話がダメで、携帯電話もダメ。みんなを消毒しなくてはならない。子供達のちっちゃいクツを、泥だらけのデカ靴が踏みつけている。挨拶をしない。他人の家で、大声でわめいている。
-おまえはいったいどこの何者だ!
-寒い! 暗い! 狭い! せき込む! 発熱! 嘔吐!
…一秒たりとも気がゆるせない。次々と余震が襲ってきた。 これが、私の嫁いだ、今年(平成23年)950年になる寺のこと。
3日目の朝、長女真弓がずぶ濡れで、胸まで浸かって、泥水をかき分け歩いて帰ってきた。感謝、感謝。南無観世音、南無観世音。
4日目の昼、次女の静香が羽黒山に逃げて助かり、無事に帰った。涙、涙。南無観世音、南無観世音。
家族全員無事が確認できた。ようやく、朝、顔を洗って眉を描き、薄紅をひいた。そのとき私は、300人の母さんになっていた。
-盆はうれしや別れた人も はれてこの世に会いに来る
-(どこで! 嬉しいて! そんな気持ちになれるかって!)
震災から四十九日が過ぎ、二ヶ月が過ぎ、百ヶ日忌を迎えようとしている。悲しみのどん底にいる縁ある人々を、せめてお盆様までに、仏さまに逢える嬉し涙にしてあげたい。
震災で残していただいた私の命、み仏さまに寄り添います。
もしかするとみ仏さまを忘れると、どこかでまた大暴れされるかもしれない。でも、みんなの心の中に祈りの心があるかぎり、絶対にくじけず、立ち上がります。どうぞみ仏さまお守り下さい。
南無観世音、南無観世音大菩薩。 合掌
洞源院寺族 小野﨑美紀
平成23年5月10日
『避難所の子供たち』(発行・洞源院)より抜粋
あったかい手 洞源院避難所 5ヶ月間のことば 本・朗読CDを販売しています
「あったかい手」の本と朗読CDを制作しました。
ご購入の詳細は輝宝福祉会のサイトをご覧ください。